企業と個人の関係

Work

人的資本の開示や国のリスキリング支援など、いよいよ企業の在り方や働き方、企業と個人の関わり方が大きく変化しようとしています。

企業は人的資源の管理から人的資本の活用や価値の創造が求められ、個人は主体的にキャリアに向き合い自律した働き方が求められ、いずれ終身雇用もなくなる一方で、我々は80歳まで働くようになるとも見られています。

日本では1999年からキャリア教育が始まり、おそらく30歳以下くらいの人たちは自分の生き方、キャリアについて考える時間を持って社会人になっただろう(なるだろう)と思います。

ですが、30代後半から40代のまだまだ働き盛りの人たち、そして定年退職をするつもりでいた50代の人たちは、これから人生100歳時代と言われるこの世界をどう生きていくか、突然考えなくてはいけない状況に陥っています。

まだ、リスキリングやリカレント教育の必要性・重要性を感じていない、知らない人たちも多いのが現状です。

自律したキャリアを築いていく必要性や重要性に気づいてもらうこと、そしてキャリアを築いていくためのサポートをすることがキャリアコンサルタントとしての私の使命と思っています。

キャリコンの継続学習を通して強くそう感じている日々ですが、ふと5年前に転職活動中のとある会社での採用面談で人事の方に言われた一言を思い出しました。

「会社も人を選ぶけど、あなたも会社を選んでいいんだよ。人に勧められたからとか、きっとこの選択の方がいいと言われるから、という判断基準ではなくて、あなたがどう生きたいかを大切にしてほしい。あなたは自由に生きていいんだよ」

採用を募集していた部署から内々定を頂いて、人事との待遇面を話し合う面談で言われたことでした。

もともと大臣の秘書官をされていたという方でした。

自分が会社を選ぶこと。

結局違う会社で働くことになりその方とまたお会いすることはありませんでしたが、この時にいただいた言葉はとても重く、私の心に深く刻まれ、そしてそれ以降この5年間私がキャリアを築いていく中で、とても大きな指針となっています。

働き方が大きく変わることは、個々人にとってマイナスなイメージや不安を煽られるもののように思うかもしれません。
ですが、これは企業と対等な関係になるということでもあります。

自分らしく、自分の能力を存分に発揮する働き方。

それを実現するためにも新しい学びを続けることが大切です。

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